本研究会は、アジアの自然環境や人々の暮らしについて、学際的に意見交換する、
自由参加のオープンな会です。
研究会終了後には、懇親会も予定していますので、お気軽にご参加ください。
お知らせ次回のご案内
藤田幸一(青山学院大学)・石坂貴美(静岡文化芸術大学)・
杉江あい(京都大学)・加治佐敬(京都大学)
2024年7月4日(金)17:00-18:30
対面(京都大学吉田キャンパス 総合研究2号館AA447会議室)と
オンライン(Zoom)によるハイブリッド開催です。
下記サイトより事前にお申し込みください。
(研究会当日12:00締め切り)
https://forms.gle/6aEmRUFVEWiyzCUr9
バングラデシュにおけるソーラー灌漑ポンプの導入実態:中間報告
現地調査に基づく、バングラデシュで近年普及が進むソーラー灌漑ポンプ(SIP)の中間報告である。SIPは当初、ディーゼル浅管井戸(D-STW)を大幅に下回る水利料を実現したが、電動浅管井戸(E-STW)との競争で十分な灌漑面積を確保できず、水利料値上げを余儀なくされた。SIPを所有・運営する私企業やNGOの苦戦の主な原因は、運営に係る固定的人件費、灌漑の低需要期(雨季)の発電能力の未利用など高コスト構造である。SIPは莫大な初期投資を要し、高率補助金と譲許的貸付制度に支えられている。他方、E-STWにも電力補助金が投入され、地下パイプ網建設への補助金制度も存在する。再生可能エネルギーSIPのメリットも勘案しつつ、望ましい灌漑政策を考えていく必要があろう。
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