進学を考えているみなさんへ

よくいただく質問に基づいて、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア地域研究専攻の紹介を行います。

 

 

1. 研究科概要

東南アジア地域研究専攻を含め、アジア・アフリカ地域研究専攻の概要はPDFにまとめられており、次からダウンロードすることができます。教員紹介、科目紹介など、研究科での生活、進路状況などを良く知ることができます。研究科の特徴として、フィールドワーク重視、5年一貫制、指導教員群制などが挙げられています。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/about/asafas2022_web.pdf

 

その他の研究科の特色については、研究科のサイトをご覧ください。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/features/

 

 

2. 5年一貫制博士課程

東南アジア地域研究専攻を含む大学院アジア・アフリカ地域研究研究科は、「5年一貫制博士課程」となっています。多くの大学院は、修士課程2年、博士後期課程3年に分かれていますが、本研究科は分かれていません。入学後、博士号取得に向けて5年間、研究に集中できます。そのため、2年で修士論文を仕上げるためにフィールドワークを中断したり、博士後期課程進学のために試験準備をする必要はなく、じっくりと研究に集中することができます。途中で博士予備論文を執筆しますが、これは修士論文に相当し、2年間で博士予備論文を執筆して、修士号を取得後、企業等に就職することもできます。また他の大学院で修士号を取得した方は、「第3年次編入」という形で編入学することもできます。この場合、3年次~5年次の3年間を本研究科で過ごし、博士号を取得することが可能です。

 

研究科のカリキュラムマップもご覧ください。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/education/curriculum_map/

 

 

3. 専攻のシラバス

東南アジア地域研究専攻では自然、生態、歴史、宗教、政治、経済、社会、文化さまざまな科目が提供されています。これほどの多様性は、ほかの大学院では、なかなかみられない特徴です。また「アジア臨地演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」ではフィールドワークをすることが単位取得に繋がり、「東南アジア論課題研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(必修)」は日々の研究活動の積み重ねが単位取得に繋がります。必修科目は少なく、各自の研究に合わせて専門的な講義を履修することができ、フィールドワークと実際の研究を重視した構成になっています。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/education/2022_kamoku_asia.pdf

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/education/2022_syllabus_asia.pdf

 

また、研究科共通科目をご覧いただくと、タイ語、インドネシア語、ビルマ(ミャンマー)語、ベトナム語、ラオス語、アラビア語、ヒンディー語などさまざまな言語科目が初級から開講されています。現地を訪れて語学に磨きをかけることは「臨地語学演習Ⅰ・Ⅱ」などの単位取得に繋がります。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/education/2022_kamoku_common.pdf

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/education/2022_syllabus_common.pdf

 

 

4. 大学院生の研究テーマ

東南アジア地域研究専攻では、文系・理系を問わず、さまざまな学生が研究しています。文理横断、学際融合、超学際、いろいろな表現がありますが、本専攻では、東南アジアに関わるどのような専門でも研究できます。以下のリンク先には、現在の大学院生のテーマが紹介されています。

 

https://www.asia.asafas.kyoto-u.ac.jp/student/

 

学生たちのフィールド写真やエッセイは、次のフィールドワーク便りと写真館でみることができます。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/melmaga/

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/photoessay/

 

 

5. 学生の出身

東南アジア地域研究専攻には、さまざまな大学・学部出身の学生が進学しています。うちの研究科は「独立研究科」といわれ、どこか特定の学部とつながっているわけではありません。京都大学以外から進学する人が多数で、社会人経験者も多くいます。全国から進学してきます。留学生もいますし、さまざまなバックグランドの同級生・先輩・後輩から、話を聞くことができるのも、本専攻の魅力です。以下では、出身校の一覧を掲載しています。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/old-school/

 

 

6. 教員の専門

東南アジア地域研究専攻では、教員も出身大学・分野はさまざまです。専門分野を抜粋すると、理系的な分野には森林科学、熱帯農学、自然資源管理学、公衆衛生学、感染症学、水文学、人類生態学があります。文系的な分野には政治学・比較政治学、経済学、開発金融論、文化人類学、宗教学、近現代史・歴史学、熱帯バイオマス社会論まで様々です。一つの専攻にいながら、様々な分野を学ぶことができ、多数の専門家に相談することができます。フィールドワーク中に見かけた花の名前を、植物に詳しい理系の教員に教えてもらうこともできます。下に専攻の教員一覧へのリンクをお知らせします。ぜひそれぞれの教員ページをみて、関心が近い人を見つけてください。もしくは、「こういうテーマの研究をしたい」という連絡を広報委員に送っていただければ、こちらで適切な教員を紹介します。

 

下に専攻の教員一覧へのリンクをお知らせします。ぜひそれぞれの教員ページをみて、関心が近い人を見つけてください。もしくは、「こういうテーマの研究をしたい」という連絡を広報委員に送っていただければ、こちらで適切な教員を紹介します。

 

https://www.asia.asafas.kyoto-u.ac.jp/members/

 

 

7. 指導教員群制度

東南アジア地域研究専攻を含めて、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科では「指導教員群制度」をとっています。これは大学院生が主指導教員1名に加えて、副指導教員2名を選び、指導を受ける制度です。大学院生は、主指導教員の専攻・講座に所属しますが、他の講座や他の専攻の教員を、副指導教員として選ぶこともできます。これによって、大学院生はいろんな専門家を組み合わせて、自分に合った指導を受けることができます。たとえば1人は調査地域の専門家、もう1人は研究分野の専門家、というような組み合わせができます。「自分は文系に近い分野だけれども、理系の視点を取り入れたい」、反対に「理系に近い分野だけれども文系の視点を取り入れたい」ということもできます。なお、5年間のうち、途中で研究テーマが変わる場合もあります。大学院生は主指導教員も副指導教員も専攻内で変更できます。また、副指導教員でなくとも、専攻の先生達はいつでも大学院生の相談に乗っています。

 

 

8. 教員との相談や研究指導

大学院に入るということは、研究生活を送るということです。それでは、どうやって研究テーマを決めるのでしょうか。研究テーマに迷った場合は、進学前・受験前であっても、教員に直接連絡するか、オープンキャンパスなどの機会を利用して、ぜひ相談してほしいと思います。大学院進学を決めた時点で、すでに明確な研究テーマを持っている人もいます。すでに社会人を経験したり、東南アジアに行く機会があったり、卒論で研究にやりがいを見出したりした人は、特にテーマを決めやすいようです。しかし、そういう経験のない人は、東南アジアのどこの国について、どういう研究をするか、決めかねているかもしれません。テーマは漠然としているけれど、東南アジアに行ってみたい、東南アジアのことを研究したい、と考えている人もいるでしょう。教員は、都合がつく限り進学希望の皆さんの相談にのります。漠然とした考えを具体的な研究テーマにすることを助けるアドバイスをします。すでに研究テーマを決めている人にも、読むべき先行研究や、気を付けて考えるべき点などの相談に乗っています。

 

 

9. 海外派遣・フィールドワーク

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の大学院生で、新型コロナウイルス感染症拡大の前に海外渡航したのべ人数は、令和元年度201名、平成30年度230名、平成29年度184名、平成28年度248名、平成27年度165名となっています。大学院生の総数は150人程度なので、平均して年1回以上渡航していることがわかります。海外渡航の多くは、研究科の支援を受けて行われる各種の海外派遣プログラムによります。このうち現地での語学研修、フィールドワーク、インターンシップなどは、何カ月にもわたる長期の滞在も可能です。また、海外での学会発表などを支援するものもあります。派遣プログラムについては、付属次世代型アジア・アフリカ教育研究センターの情報もご覧ください。

 

https://jisedai.asafas.kyoto-u.ac.jp/program/p_cat/explorer/

 

他に、大学院生が自分で日本学術振興会の研究費や、民間財団などの支援を受けていく場合もあります。または指導教員の研究プロジェクトの調査の一員として、海外に行く場合もあります。専攻・研究科が常に海外の安全情報に気を配り、安全対策を怠りません。※新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のために、今年度の海外渡航は慎重に判断します。

 

 

10. 進路・就職状況について

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科には、研究科独自の「キャリア・ディベロップメント室」を設けていて、就職などの支援をしています。ここでは大学院生の個別相談を受けたり、進路関係セミナーを開催したり、就職関連情報を配信しています。就職状況については、「研究科概要」の13ページに最新の情報が掲載されています。5年一貫制を修了した方(博士課程修了もしくは研究指導認定退学)は、2016年度から2020年度までの5年間に合計94名いました。

 

このうち、大学・研究機関に行った方は、専任教員と、いわゆるポスドク研究員という任期付き研究職等を合わせて、約7割となっています。他に政府・自治体関係が約1割、企業等が約1割となっています。本研究科では研究の道に進むだけでなく、博士号取得後に民間企業や公的機関に就職し、能力と経験を発揮することも奨励しています。

 

また、修士号取得退学をした人(5年一貫制課程のうち、修士号まで取得して、研究科を卒業した人)は5年間で47名、このうち6割強が企業等への就職です。企業就職は景気などに左右される面もありますが、東南アジアなどに力を入れる企業が増えている印象をもっています。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/about/asafas2022_web.pdf

 

 

11. 過去の試験問題

東南アジア地域研究専攻の入試は、筆答試験が英語と専門科目、それから口頭試験(面接試験)があります。筆記試験については、以下のリンクで過去問を見ることができます。英語科目と専門科目の一部で、著作権の理由でネット公開することができない部分があります。出典が明記されているので、それを参考にしていただければと思います。また研究科の教務掛で閲覧することもできますが、新型コロナウイルス感染症拡大のために対応できない場合もありますので、ご希望の際には、事前にご連絡ください。

 

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/past-tests/

 

なお英語については、令和3年度入試の時点で、語学辞書(電子辞書を除く)の使用を許可しています。

 

 

12. 受験生への応援メッセージ(東南アジア地域研究専攻 専攻長 片岡樹 2020年5月16日)

https://www.asia.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/受験生への応援メッセージ1/

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